苦手だった蝉の声に、恋をした日。――今、この瞬間の愛おしさについて

こんにちはヒロです。
連日、暑い日が続きますね。
昨日、ふと気づくと
いつの間にか賑やかな蝉の声が
聞こえていました。
僕は昔から夏があまり
得意ではありません。
だからでしょうか
以前の僕にとって蝉の鳴き声は
心地よい自然の音というよりは
「暑さを助長する騒音」のように
聞こえていました。
でも、昨日聞いた蝉の声は
少し違いました。
「そういえば、去年は
どんな風に蝉の声を聞いて
いたんだろう?」
そう振り返ってみたとき、
はっきりとした記憶がないことに
気づいたんです。
きっと去年も鳴いていたはず。
なのにただ雑音として
聞き流してしまっていたんですね。
その瞬間、ハッとしました。
僕は、目の前にある世界を
「あるがまま」に感じ取れて
いなかったのかもしれません。
今年、改めて聞いた蝉の声は、
どこか懐かしく、愛おしく
感じられました。
「ミーンミーン」というきれいな輪唱ではなく
「ガチャガチャ」と賑やかに響く音。
「これは、なんていう名前の蝉なんだろう?」
「もっと、この声をしっかりと聴いていたいな」
そんな風に意識を向けた途端、
ピタッと蝉の声が止んでしまいました。
「ああ、もっと聴いておけばよかった」
切なさと愛おしさが混ざり合ったような
不思議な感覚が残りました。
記憶の中には残っているけれど、
あの瞬間の声は、もう二度と
聴くことはできません。
仮に同じ蝉がもう一度鳴いたとしても、
それは「あの時の音」とは違う。
あんなに苦手だった騒音に、
いつの間にか恋をしてしまって
いたようでした。
蝉の声は、何も変わっていない。
変わったのは、それを捉える僕の
「視点」と「心のあり方」の方。
「一瞬一瞬を大切に生きる」
言葉にするのは簡単ですが
日常の忙しさや思考の渦の中にいると
実践するのは少し難しく感じますよね。
けれど、私たちは
世界をどう受け取るかを、いつだって
自分自身で選ぶことができます。
思考や言葉というフィルターを
そっと手放し、今ここという一瞬に
身を委ねてみる。
すると
これまで見過ごしていた日常の中に
息をのむほど美しい世界が広がって
いると気づきます。
言葉を超えた
その静かな領域に触れたとき、
私たちの人生は内側から満たされ、
豊かな輝きを放ち始めます。
暑い日はまだまだ続きますが、
日々の喧騒の中でも、この一瞬一瞬を
五感でじっくりと味わいつつ、
苦手な夏を過ごしてみようと思います。
あなたはいま
どんな音に耳を澄ませていますか?
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