無意識はこんなふうに働く

 

 

 

こんにちはヒロです。

 

 

昨日子供と出かけて
帰ってきた時に面白いことが
起きたんです。

 

 

玄関を入った時に子供から
「今、何を笑ってたの?」
と聞かれました。

 

 

そう言われてみても
僕は笑った記憶はありませんでした。

 

 

「特に笑ってないよ」と答えて、
数秒後にハッと気づきました。

 

 

実はこの日は子供とランチを食べに
ショッピングモールへ行きました。

 

 

しかし、日曜日ということもあり
駐車場は一杯で諦めることに。

 

 

そのまま素通りして
帰り道にあるお弁当屋さんで
ランチを調達しました。

 

 

家を出てから1時間ちょっとの時間が
経過していました。

 

 

お弁当屋さんは近くにもあったので、
初めからお弁当にしていれば
10分ぐらいで済んだ話でした。

 

 

家についた時に、
手に下げたお弁当を見たら
なんだかおかしくなってしまったのです。

 

 

しかし、これはほんの一瞬のことで
自分でも次の瞬間には忘れていました。

 

 

ですから子供に聞かれた時は
笑っていないと思いこんでいたんです。

 

 

まさに無意識にやっていた行動で、
他人から見るとわかることも
自分では気づけなかったんですね。

 

 

自分では気づけないけど、
他人からは丸見えな無意識です。

 

 

 

先日もクライアントさんで
こんな方がいました。

 

 

この方は小売店を経営しています。

 

 

この方の悩みは
御本人には販売力はあるが
従業員が思うように育たない
というものでした。

 

 

特に男性従業員は、
社長の自分と張り合ってきて
お客さんの方を見てくれない
とのことでした。

 

 

「どうして男は張り合うんだろうね」
が口癖のようになっていました。

 

 

そして
業績は伸びているものの、

仕入れなどの都合から
他社と提携することになり、

その会社の社員が数名入って来ました。

 

 

新しく来た人の中には
マネージャークラスもいるのですが、
やはり社長と張り合ってきます。

 

 

しかもマネージャーは
女性従業員にだけやたらと優しくて
下心が丸見えだと嘆いていました。

 

 

そしてまた
「男はどうして
 俺と張り合ってくるんだろうね」
と……。

 

 

そしてあることが起きます。

 

 

新しく来たマネージャーに、
「あなたは女性にだけ優しい」と
言われてしまいカチンときたそうです。

 

 

それは「お前の方だろう!」と
言いかけたがやめたそうです。

 

 

ここで僕はピンと来ました。

 

 

そのマネージャーの言っていることは
正しいと思います、
と申し上げました。

 

 

驚く社長さん。

 

 

「そんなことない。
 ただ女性の方が仕事してくれるだけです!」

 

 

ここで1つ聞いてみました。

 

 

あなたはいつも「男はダメだ」と言いいますが、
女性従業員のことを悪くは言いませんよね。

 

 

ということは、きっとそういう目で
店全体を見ていて、無意識に女性に優しくて
男性には厳しいんだと思いますよ。

 

 

だから古い従業員だけでなく、
新しい人もあなたと張り合おうとするんです。

 

 

従業員の問題も考えられますが、
その状況を作り出してるのは
あなた自身ではないですか?

 

 

この社長さんの
名誉のために言っておきますが、
この方はとても紳士的で優しい方です。

 

 

お客様のことをよく考えているし、
下心があるような人でもありません。

 

 

しかし、僕が見ていない現場では
普段とは違う動きをしていることも
考えられます。

 

 

そこで幼少期について聞くと、
父親から「お前は不器用だ」と言われた
ことが気になっている事がわかりました。

 

 

なるほど。

 

 

社長さんは不器用でないことを
父親(男性)に証明するために
頑張ってきたんだな。

 

 

無意識に自分は優秀だと
男性に対して示してきた。

 

 

だから部下を育ててしまうと、
自分が優秀だと言えなくなるので、
あえて育ててこなかった。

 

 

お客様への配慮と比較して
部下の教育は雑だなと感じたのは、
無意識にこういう思いを抱えていた
からなのです。

 

 

これは本人も全く
気づいていないようでした。

 

 

表の意識は
従業員と競ってるつもりはなくても、
無意識ではずっと競ってきました。

 

 

そして無意識の思いは
本人は分からなくても他人からは
見えてしまうことがある。

 

 

誰だって競ってこられたら
やり返したくなるものです。

 

 

社長さんは
お客様のためと頑張って来ましたが、
無意識では自分は不器用ではない、
誰よりも優秀なんだと競ってきたのです。

 

 

男性への対抗意識の反転で
女性には無意識に優しくしていたのでしょうね。

 

 

ご本人は飲み込めきれていないようですが、
呆然としていました。

 

 

無意識のこの部分に向き合うかどうかは
ご本人次第です。

 

 

向き合って行動を変えてもいいし、
事業はうまくいっているので
このまま進んでも構わないと思います。

 

 

ただずっと従業員との葛藤を抱えたまま
走るのでしんどいかなとは思います。

 

 

ということで私たちは
無意識にある思いに支配されていて
自分では気づきにくいということです。

 

 

もしずっと解決しないことや
繰り返し起きてくるお悩みがあったら、
それは無意識にある思いのせいだと言えます。

 

 

自分で振り返るのは難しいので、
周りにいる人に自分はどう見えているのか?
聞いてみてください。

 

 

できる限り正直で信頼のおける人を
選んで聞きましょう。

 

 

今回の内容とは関係ありませんが、
5月のオヤジ談義の切り抜きを
少しずつ公開していきます。

 

 

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